痔かな?と思ったらこれを読んで欲しい。(〇〇肛門科の初診)

はじめての〇〇肛門科。

駅のホーム看板で見つけた〇〇肛門科の初診の日がやって来た。(ドキドキだ。)
緊張する。どんな所だろう?何をされるんだろう?(未知の世界だ)そう思いながら病院の中に入り初診の受付をすませて、あたりを見回すと、数人の患者がすでに椅子に腰かけて受診を待っている。(先輩方、失礼しま~す)

待合室を見回すと、だいたい中高年の方ばかりだが、1人だけ、眼鏡をかけてセーラー服を着た女子高生がいた。1人で来ているみたいだ。(大した勇気だ)高校生でも痔になるんだ~。痔という病気が年齢に関係なく、やはり人類最大の課題である事を実感させられる。(おおげさだ)

暫く、受信の順番を待っていると、例の女子高生が診察室の中に呼ばれた。頑張って!心の中でそう思いながら、診察室の中に入っていく女子高生を遠目で眺めながら応援する。(ジロジロ見る訳にはいかない)数分経った頃、何やら診察室の中で大声が聞こえる。看護婦さんが怒鳴っている。先生らしき人の声も聞こえるが、女子高生の声はまったく聞こえない。

そんなに言わなくても?

悪いと思ったが、待合室の方まで、会話が聞こえてくるので、聞いてしまった。どうも、その女子高生が恥ずかしくて、おしりを見せられない様で、(そりゃそうだ。男だって恥ずかしい)それに対して、「ひざを丸めて!」「それじゃ、見えない!」「もっと、ひざを丸めて!」などと、怒鳴られているみたいだ。(今は優しくしてくれるだろう)拷問だ!まるで拷問じゃないか!そんなに言わなくても。と思いまながらも、数分すると、会話は聞こえなくなり、顔を下に向けたまま、元気の無い女子高生が診察室から出てきた。

頑張ったね。そう心で思いながら、あえて女子高生の顔は見ない事にする。もうすぐ、自分の番だ。怒られない様にこれでもか?と肛門を見せてやる。(おならが出ない程度に)そう思っていると、「〇〇さ~ん」と僕の名前を呼ぶ声。腹は決まった。病気で診察を受けるのに、こんなに緊張するのは初めてだ。何より羞恥心を捨てるという事が肛門科に掛かるには絶対に必要なのだ。もう開き直りだ。診察室に入り、看護婦さんからズボンを下ろして、膝をかかえて、横を向く様に指示される。(これだ、このポーズに苦しんでいたんだな)

いよいよ、僕の番だ。

女子高生の様に怒られるのは嫌なので、思いっきり、膝を抱えて先生の方におしりを向ける。(毎日、他人の肛門を見ている先生も大変だ)先生は、僕の肛門の中に指を入れながら「いぼ痔ですね~」「手術しますか~?」えっ、手術?そんな気構えは出来てない。慌てている僕に先生は「これ、切っちゃった方がいいよ~」と軽く促す。(きっと、超簡単な手術なのだろう)色々聞いてみると、手術は日帰りで出来る事を知り、簡単な手術だと勝手に思い込む。(早く楽になりたい一心だ)麻酔も局部麻酔で入院の必要も無い事から、次の瞬間、僕は手術をお願いしていた。その日は座薬をもらっただけだった。

会社の係長の方が気になる。

受付で手術日を予約をし、その日は帰宅。翌日、会社の係長に訳を話して、1週間程、休みをもらう事にした。本当は会社の人間には”痔”である事を絶対に、絶対に、絶対に(3回言いたい)知られたくなかったが仕方がない。係長へ「実は痔になってしまって、手術をする事になったので、土日含めて、1週間程休みたいんだけど」と言うと「フフフ、お前、痔持ちだったのか~、フフフ、別にいいよ~休んで。誰にも言わないからな。」(この誰にも言わないという文言は、いつの時代も信用できない。)手術も不安だが、口の軽い係長の方が気がかりになってきた。

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 どうしても、仕事を休めない。手術はしたいが、それまで何とかしたい。
そんな貴方へ。自分でできる、脱肛防止(デ・ナイス)