蓄膿(副鼻腔炎)はつらいよ。手術編2。

全身麻酔が切れて、目覚めた!

長~い、いや、とても短い眠りから覚めた。看護婦さんが一生懸命、僕の体を揺すって、起こしている。うっすらと目を明けて、看護婦さんの容姿を見たら、すぐここは天国ではないと気づく。(失礼な、セクハラだ)ドラマとは違う。どうやら僕は現世に戻って来たらしいが、下半身がやたら気になる。そうだ、尿道カテーテルだ。これ、異物が〇ん〇んに入っている感じがして、すごく気持ち悪い。膀胱から直接、尿意を感じずに尿が出る感覚って、おもらししながら、歩いている感じと言ったらいいだろうか?(おもらし経験あるな)

幸い、眠りから覚めて、すぐに歩ける状態だったので、この尿道カテーテルはすぐにでも外してもらいたくて、看護婦さんに何度も懇願!「つけておいた方がいいですよ」そう、言われたが、自分でトイレに行けます!ときっぱり。とてもきっぱりとした顔で、言ってやった。(きっぱりって不思議な文言だ)



すると、なぜか高齢の看護婦さんが僕の所へやってきて、下半身をもそもそ。もそもそ。そもそも。きっと若くてキレイな看護婦さんだと、下半身から世にも恐ろしい恐竜が出現するかもしれないからだろう。(はっきり、書けない)そもそもして、やっとカテーテルを外してもらうが、後に地獄を味わう事になる。(天国へいけるはずがない)

顔がボコボコにはれ上がっているぞ!

スッキリした所で、我に返り、鏡をみると、顔がボコボコに殴られた様に晴れ上がり、鼻の中から包帯が飛び出している。カッコ悪いじゃないか。これじゃ鼻たれ小僧みたいだ。(若返っていいだろ)病院内の売店にも恥ずかしくて、行けない。行くと、やはり、ジロジロと見られる。(チラッと見て、目をそらす。見てはいけません!と子供の顔を手で隠す親)この人きっと暴行されたんだ。そう、思われているに違いない。僕は蓄膿の手術をしたんですと、張り紙をしたい位だった。(出来ればTシャツでも作って欲しい)

気がつくと、離れた病室に若い女性が1人いて、顔を包帯で覆っている。きっと、この人も同じ手術をしたのだろう?と思っていると、長い間、入院している先輩(健康そうなのにもう半年)から「あの人は整形だよ」と聞かされる。うわ~、女性って、美の為には、こんな痛みも受け入れるんだな~と思い、改めて、生物としての女性の強さにびっくりする。(なぜ、生物)

同じ蓄膿(副鼻腔炎)手術の人に出会った。

この病院は総合病院なので、ベッド数は多いけど、同じ手術をした人には会っていない。と思っていたら、洗面所で出会ったのだ。鼻から包帯が出ているぞ。仲間だ~。(違う種同士の人類が出会った瞬間だ)お互い、言葉は交わさずに、ニコッと笑う。(LGBTではないぞ)そう、それだけでいいんだ。新しい種の人類はテレパシーで意思の疎通が出来るのだ。

 

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