07月12日。人間ドックの日、バイデン政権に賭けたトヨタ?





おはようございます。

今朝のアレクサの「今日は何の日?」

今日は「人間ドックの日」です。

1954年のこの日、日本で初めて人間ドックという名の検査が行われたことにちなんで、公益社団法人日本人間ドック学会が制定しました。
より多くの人に人間ドックを受診してもらい、病気の早期発見につなげ、国民の健康増進に貢献することを目的としています。この検査を報道した新聞記事が、船を点検、修理するための設備であるドックに例えられた「人間ドック」という名前で伝え、定着したとされています。

自分は3年程前にくも膜下出血で倒れ、今はリハビリ生活で困難な日々を送っています。過去に人間ドックを受けた事はありません。皆様に時間の余裕があれば、人間ドックで自分の身体の状態を把握する事をオススメします。倒れてからでは遅いですから。

バイデン政権に賭けたトヨタ?

100万人の雇用がなくなる?
米政権に振り回される事なく?
ホンダはFCVから撤退?
FCVは乗用車より商用車?
FCVのウィークポイント?
車が好きな豊田社長?

世界では次世代自動車として炭素排出をしない電気自動車への移行が常識となりつつあります。電気自動車の分野では中国が一歩リードし、なんと43万円のEV車が人気となっています。欧州では、脱炭素の為にガソリン車禁止の流れが止まらず、英政府は、ガソリン車とディーゼル車の新車販売を2030年までに禁止すると発表しています。
そんな中、トヨタの豊田社長は、内燃機エンジンが無くなる事で、「100万人の雇用がなくなり、急速な電動化への移行は約550万人におよぶ自動車関連業種の雇用を守ることを難しくする」と発言し、内燃機エンジンの技術が活かせる水素燃料車(FCV)の開発に力を入れています。雇用を考えた豊田社長の発言は今までトヨタを支えてきた多くの産業に希望を与え、従業員も安堵した事と思います。しかし、世界的な流れである、自動車の電動化に100%の力を注がなくて大丈夫なのか?FCVは水素ステーションのインフラも考えなければならず、リスクが大きい筈ですが、最近になり、バイデン政権が水素の大幅値下が目標を示した事で、FCVに追い風を感じると、ラブコール、諂いとも思える異例の米共和党議員への献金停止という発表をしました。

◆トヨタ、バイデン氏当選認定に反対した米共和党議員への献金停止へ◆
トヨタ自動車は8日、昨年11月の米大統領選におけるジョー・バイデン氏の勝利認定に反対した共和党議員への献金を停止すると発表した。

トヨタは、今年1月に起きたドナルド・トランプ前大統領支持者による米議会襲撃の後にも、これらの議員に献金を行っていた。

同社は当初、この献金を擁護していたが、8日の声明では「トヨタは民主主義を推し進める活動を支援・促進していく」と述べた。

「ステークホルダーの意見に積極的に耳を傾け、現時点では、2020年の選挙においていくつかの州の結果承認に反対した連邦議会議員への献金を停止することを決めた」」
BBC:https://www.bbc.com/japanese/57773580

米政権に振り回される事なく?
バイデン政権のFCVへの援護射撃ととれる発表をしましたが、米国では現状、EVが圧勝しています。米カリフォルニア州では新規に建設されるホテル駐車場にEV用充電ステーション建設を義務付けていることもあり、充電インフラは充実していますが、水素ステーションは州全体でわずか42カ所しかありません。バイデン政権が水素燃料の価格を下げてもEV用充電ステーションの様に一般化するにはかなりの時間とお金が掛かります。おまけに米国内で買えるFCVは限られています。今回、バイデンがFCVに有利な発言をしたのは、電気自動車でリードする中国を見据えた対中政策である可能性があります。日本を代表するトヨタは米政権に振り回される事なく、EV、FCV両方の開発を進めて欲しいものです。

ホンダはFCVから撤退?
ホンダは燃料電池車(FCV)の生産を年内に停止することを明らかにしています。米ゼネラル・モーターズ(GM)とのFCV共同開発は継続するが、商用車向けが中心になりそうで、乗用車の開発からは、事実上撤退します。撤退理由は販売不振で、発売以来、5年間で世界販売台数は約1900台に留まります。自動車という道具はどんな場所でも燃料補給する必要があり、インフラの遅れている水素よりも、自宅やホテル等で気楽に充電出来るEV車に人気が集まるのは当然です。トヨタの当面の乗用車でのライバルは、韓国・現代自動車だけになりそうです。

FCVは乗用車より商用車?
水素燃料の大幅値下げは、乗用車よりもFCV化に適したバスやトラック等の商用車に有利になります。EVトラックでは、重量物を長距離輸送するには大容量の蓄電池が必要となり、蓄電池自体の重量や体積、コスト面で課題があります。FCVであれば、蓄電池電池スペースも必要無く、航続距離もEVに比べて長く出来ます。商用車専用の水素ステーションであれば、自治体や企業の水素ステーション設置への投資も行われそうです。今後は乗用車はEV車、商用車はFCVと使用目的によって販売が別れそうです。現実に三菱ふそうトラック・バス燃料電池トラック「eキャンターF-CELL」を発表し、1回の水素充填で300km走行できると言います。またトヨタと日野が共同でFCV車、MIRAIの技術を使ったトラックを開発中の様です。

FCVのウィークポイント?
FCVは水素を燃料としているので、燃焼により、水が発生します。トヨタMIRAIが吐き出すのは38Lの水だけだと言います。トヨタ・ミライには、溜まっている水を強制的に排出するボタンが運転席についています。もし、溜まった水を真冬の交差点やココンビニの駐車場で排出してしまったら、忽ち凍結しる可能性があります。車ならまだしも、バイクであれば、路面凍結は重大な事故に繋がります。トヨタの広報ではこの危険性を否定していますが、万一の場合に備え、公道や多くの車が駐車する場所での水のリリースが出来ない仕組みが必要です。
排出ボタンは、機械式立体駐車場を使う際に事前に水を放出しておくことで、下に止まっているクルマに水を掛けないようにするという事ですが、それだけ水が垂れ流されるという証明でもあります。因みにこの事はどんな自動車雑誌も取り上げません。

車が好きな豊田社長?
自らハンドルを握りレースにも参戦するトヨタの豊田社長は、純粋な車好きです。2014年のトヨタのイベントTGRFでのドリフトパフォーマンスでは、Team TOYO TIRES DRIFTのD1マシンである、日産GTRに乗車し、満面の笑みでグーサインを掲げています。これには関係者もびっくりした様ですが、本当の車好きであるからこそ、メーカーを問わず、乗り込んだのだと思います。

実は個人的に豊田社長とあるエピソードがあります。
数年前、トヨタのエスティマのV6エンジンを購入したのですが、エアコン使用時のエンジンの振動が酷く、ディーラーのメカニックに説明を求めたのですが、納得出来る説明では無く、お客様サービスセンターにクレームを入れた事があります。その時の対応は上から目線で、専門用語を並べて誤魔化す気分の悪いものでした。自分は車には詳しく、友人にもメカニックが数名います。エンジンの振動は、トヨタが諸燃費化の為にピストンリングを薄くしたのが原因です。当時はトヨタの主力である、2.4リットルエンジンの不良が多かったのもピストンリングが原因です。

お客様サービスの対応の悪さにブチ切れた自分は、ダメ元で豊田社長に直接、事の成り行きを手紙にしました。すると、数日後、お客様サービスセンターの担当者から電話があり、「豊田社長から、対応についてお叱りを受けました。この度は申し訳ありませんでした」と連絡が。(※真似をしてむやみに手紙を出す事はお止め下さい。)自分が出した手紙に目を通していた事を知り、感動した覚えがあります。結局、エスティマはディーラーでエンジン交換となりましたが、症状は変わらず、売却しました。その後、V6エンジンはラインナップから消滅しています。

豊田社長は真の車好きで、雇用も考える人格者です。
日本が誇るトヨタブランドを後世に残こしてもらいたいです。
商用分野でのFCVの活躍が期待されます。

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