外耳炎は、なかなか治らない。

僕が今も悩まされている外耳炎。そもそも、僕が外耳炎になった原因は、数年前に海外旅行で3泊4日でグアムへ行った時から始まります。(貧乏旅行だ)グアムに着いてから、滅多にこれない海外旅行という事で、息子と一緒にホテルのプールを毎日満喫していました。明日も当然プールだ!と思っていましたが、滞在3日目位から左の耳が痛くなってきたのです。(夜も眠れない)今まで経験した事の無い痛みで、耳の奥がズキズキと痛みます。(痛むのは僕だけ)

最初は中耳炎。

何とか最終日の4日まで痛み止め等飲んで我慢し、帰りの飛行機は早朝便なので、帰ったらすぐ耳鼻科に行こう、そう決めて帰国し耳鼻科へ駆け込みました。

耳鼻科の先生の診察によると

「これは、中耳炎ですね~」との事。

そこで、僕は毎日の様にプールに入っていた事を告げると

「あっ、プールはダメ。プールの水は汚いから中耳炎になりやすいよ」との事。

そして、処方されたのは、細菌による耳の症状に効果のあるタリビットという点耳薬です。

そこで初めてプールの水が原因で、中耳炎になる事を知りましたが、(知るのが遅い)子供の頃から今まで一度もプールが原因で中耳炎になった事はありません。だって、あれだけ塩素で消毒されているのだから、汚染されているという事は無いのでは?そこで、気になったので、プールの水について、調べてみました。

プールの水は衛生的か?

プールの水に関して、厚生労働省は
「公的基準値を提示するとともに1日に3回以上は遊離残留塩素濃度を測定するよう規定しており、そのような管理は専門の管理会社やインストラクターが行なっています」との事。たしかに日本でプールに入っていると、何回か水質検査している光景を見たりします。

また、あのプールの独特の塩素の匂いですが、塩素の匂いがする程、消毒されていて、キレイな水とは限らない様です。「公益社団法人 日本プールアメニティ協会」の方が「塩素臭い状態というのは、結合塩素濃度が高いという場合がほとんどです。結合塩素とは、塩素が汗や尿の成分である窒素化合物と反応してできるもので、殺菌能力も低い。塩素単体ではそれほどキツいニオイはしませんから、キツければキツいほど、そこの水は人の汗やらオシッコが含まれていると考えていいでしょう」という事で、びっくりです。(匂いがする程、汚染されているとは)

ある調べによると、プールの中で放尿をした経験のある人は、実に半分近くいるそうです。また、プールというのは、身体を洗ってから入るものではないので、個人の汗や、整髪料、日焼け止め、香水、唾液、鼻水、等、色々な物が混入している水質です。そう考えると細菌に対する注意は必要ですね。

考えてみるとグアムのホテルのプールは水質検査している光景を見なかった気がします。特に子供用のプールは落ち葉で埋め尽くされた状態で、不衛生な感じがして、すぐに出たのですが、日本のプールの水質基準に比べ、グアムのプールの水質基準は低いのか?心配です。(あるいは、従業員の手抜きだったのか)

今は改善されているかもしれませんが、2016年のアメリカCNNのニュースでは『公共プールの8割に衛生基準違反』という報道がありますので、やはり水質に問題があったのかもしれません。もし貴方が海外のプールに入る際には、もしもの時を考え耳栓をした方がいいかもしれません。痛み止めはすぐ手に入っても、抗生物質等の入った薬が必要なので、結局、日本で耳鼻科へ行くまで我慢する事になります。

今度は外耳炎だ。

中耳炎はタリビットの処方で1週間程で、直りましたがその後も耳が痛むので、耳鼻科へ行くと今度は外耳炎と診断されました。処方されたのは、抗生物質とリンデロンVGです。リンデロンはステロイドなので、あまり使用したくないのですが、仕方ありません。

外耳炎は治ったと思っても、しばらくするとまた再発します。お風呂で洗髪する時に少しでも耳に水が入れば、また痛くなります。耳栓などして、入浴していますが、それでも痛くなる事があり、慢性化しているみたいで困っています。

原因は耳かきかも。

自分なりに原因を考えてみると、僕は耳かきが大好きだったんです。ちょっとでも痒く感じると耳かきで、ホジホジ。これが気持ちよくて、毎日の様に耳かきをしていたので、たぶん耳の中に傷を作っていたんですね。だから、中耳炎にもなったし、皮膚が脆く、傷口に細菌がまだ残っているのかもしれません。

欧米人はほとんど耳かき(耳垢取り)をしないと言います。耳垢は、耳の中を適度に湿らせ、チリやホコリが中に入るのをブロックし雑菌の繁殖を防ぐ大事な役目があるのが理由で、「肘より小さいものを耳に入れるな」と英語の諺にもあるように、欧米で耳掃除は「やってはいけない禁断の快楽」になっている様です。(確かに)

外耳炎が慢性化すると、夜も寝ていられなくとてもつらいものです。耳かきはほどほどに、(基本はしなくて良いらしい)綿棒を使う時も外耳道に傷をつけない様に、こすらないで使う様に注意して下さい。

すぐ、耳鼻科へ行こう。

外耳炎、中耳炎を治す点耳薬は市販されていません。抗生物質を含む薬の処方になるので、直すには、耳鼻科へ行く事になります。(僕はオロナインを塗ってみましたが、効きませんでした)症状によって医者が出す薬は異なるので、自己流で直そうと思わずに、耳鼻科へ行く事をお勧めします。耳鼻科は花粉症の季節や真冬の風邪の季節には混みますが、夏頃であれば比較的空いているはずです。お大事に。