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07月13日。日本標準時制定記念日、「料理人受難の時代に?





おはようございます。

今朝のアレクサの「今日は何の日?」

今日は「日本標準時制定記念日」です。

1886年のこの日、「本初子午線経度計算方及標準時ノ件」が公布され、兵庫県明石市を通る、東経135度の子午線が日本標準時と定められました。地球1周360度を24時間でわると、15度となり、経度15度ごとに1時間の差ができます。東経135度では、世界標準時からちょうど9時間の差となることから、この経度が選ばれました。

兵庫県明石市に日本標準時があるとは知りませんでした。Wikipediaには線が可視化されている場所の画像がありました。

料理人受難の時代に?

行き過ぎた動物愛護法?
ヴィーガンとの関係?
和食の伝統が心配?
日本人の精神を世界へ?
海洋国家である日本人は、新鮮な魚介類を寿司ネタで食していますが、時に更に新鮮な活き作りを食する事があります。個人的に、まだ動いている「活き作り」は苦手であまり食べたいとは思いませんが、和食において、内蔵を残す事で「生きた状態」にしておく「活き作り」は板前の腕の見せ所でもあります。自分は過去に生け簀のある料理店で、魚が半身で泳いでいる所を見た事がありますが、その時は流石に痛々しく、可哀そうにおもいましたね。

最近になり英国で「動物」の定義が見直され、甲殻類や軟体動物も含むべきという「動物福祉(感覚)法」の審議が行われている様です。この法案が成立すれば、ロブスターやタコを気絶させずに茹でる行為などが禁じられる可能性があると言います。更に、甲殻類に対する人道的な扱いを求める団体Crustacean Compassionなどが「十脚目や頭足類も意識を有している」と主張したため、「甲殻類と軟体動物も含める」と、適用範囲がさらに拡大されそうです。
魚介類に感覚があり、苦痛を与える事が禁止されれば、世界の料理人は、どうやって新鮮な素材を捌くのでしょう?魚介類まで動物愛護の対象にしながら、世界中の600億のブロイラーの、わずか50日の命は無視されている事に矛盾を感じます。

◆タコには痛覚が存在する&痛みを嫌う感情も存在することが判明◆
「近年、数多くの動物の「意識」に関する研究が行われており、ロブスターを生きたままゆでる方法が禁止されるなど、無脊椎動物にも痛覚がある可能性が指摘されています。新たに、サンフランシスコ州立大学で生物学を研究するロビン・クローク氏によって「タコにも痛覚があり、痛みを嫌う傾向がある」ことが判明しました。

過去には、「痛みを感じるには、複雑な神経構造が必要」と考えられていたため、「複雑な神経構造を持たない魚類や無脊椎動物は痛みを感じない」という考えが一般的でした。しかし、近年の研究により、魚類が「苦痛を感じている」様な反応を示すことが明らかになり、「魚も痛みを感じている」という考えが研究者の間で広がっています。

しかし、無脊椎動物のような単純な神経構造の生物については、痛覚に関する研究はほとんど行われていなかったとのこと。そこで、クローク氏は無脊椎動物の中で比較的複雑な神経構造のタコを用いて、痛覚の有無を確認する実験を行いました。

クローク氏は、「何も投与しない部屋」「何かを投与する部屋」の2部屋に分かれた水槽を準備。タコは模様を意識的に見分けることが可能だと確認されているため、それぞれの部屋は壁面はタコ自身がどの部屋にいるかどうかを判別できる特徴的な模様が描かれました。

実験に用いられたタコはまず水槽に入れられて一定時間慣らされた後、仕切りによってどちらか一方の部屋に隔離されます。その後、「何かを投与する部屋」にいた場合のみ痛覚を刺激するとされる「酢酸」をタコに注射しました。

その結果、酢酸を注がれたタコは水槽の壁紙を学習し、その後は同種の壁紙を避けるようになると判明。「酢酸を嫌がる」という傾向が確認されました。一方、「生理食塩水」を投与するという対照実験においてはこうした行動は確認されなかったため、「痛覚を刺激する酢酸を避ける」ことが示唆されました。

この実験に加えて、麻酔薬を用いることで、タコが「麻酔によって痛みを和らげることを好む」かどうかが確認されました。同様の水槽を用いて酢酸の投与後に麻酔薬を投与した結果、タコは麻酔薬を投与した際の壁紙を好むようになったと判明。「痛みを和らげられることを好む」、つまり、「痛みを嫌う感情を有している」ことが示唆されました。」
Gigazine:https://gigazine.net/news/20210308-octopus-feel-pain/

ヴィーガンとの関係?
魚介類がすべて動物愛護の対象になれば、もう新鮮な魚介類は口に出来ないかもしれません。
蟹類は死ぬと同時に腐敗が始まる為、生きたまま、沸騰した水の中に放り込み、ボイルしています。一度死んでからでないとボイルが認められないとすれば、細菌感染の恐れもあります。陰謀論かもしれませんが、過度な動物愛護は「完全菜食主義者」である、ヴィーガンと関係があるかもしれません。健康面や動物愛護の観点から著名なインフルエンサーが世界中にヴィーガンを広めており、世界に270店舗以上を展開するホールフーズ・マーケットは、ヴィーガンが食する大豆などで作った「ベジタリアン・ミート」(ベジミート)に関係しています。
因みにCEOのジョン・マッキー氏は20年以上のヴィーガン信者の様です。
過度な動物愛護には、背後関係を疑ってしまいます。

和食の伝統が心配?
ユネスコの無形文化遺産に和食が登録されましたが、踊り食いなどに代表される“新鮮”すぎる日本の食文化には海外で批判があがっています。個人的には口の中で動く踊り食いは食べたく無く、同感する部分もあります。食べ物を口にしているより、生き物を口にしている感覚が強いからです。踊り食いに関しては「ただの筋肉の反射であって、生きているわけではない」という意見もあり、賛否両論の様ですが、口の中で動く以上、生きていると感じてしまいます。日本民族の食文化である以上、踊り食いは残して欲しい気もしますが、海外の方には受け入れられないでしょう。
踊り食いの魚介類が生きているのか、死んでいるのか?今後は人間の死の基準以上に動物の死の定義が問われそうです。

日本人の精神を世界へ?
海外に比べ、日本人は料理の鮮度に厳しい民族です。より新鮮な材料を求め漁師が捕獲した魚はその日の内に活魚トラックで全国に運ばれ、料理店の生け簀に移されます。このシステムのおかげで海の無い内陸部でも新鮮な魚介類が楽しめます。料理として出て来た活け造りはより新鮮な事の証明であり、魚介類を苦しめるつもりはありません。しかし、活け造りを見て「痛みを感じて苦しんでいる」「残酷だ」と誤解する海外の方々に理解して頂く為、日本人が食事の際、「いただきます」「ごちそうさまでした」という言葉で、殺生された生き物に感謝を表している事をアナウンスすべきです。そうすれば、日本人が「踊り食い」や「活き造り」で魚介類を苦しめるつもりは無い事が伝わるかもしれません?
しかし、時代の流れで板前の腕の見せ所である「踊り食い」は禁止される気がします。

行き過ぎた動物愛護精神は食料危機を招きかねません。
和食が正しく世界に認識される事を期待します。
料理人受難の時代になりそうです。