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06月20日。父の日、多様性は埋葬方法までも?





おはようございます。

今朝のアレクサの「今日は何の日?」

今日は「父の日」です。

1909年にアメリカのジョン・ブルース・ドット夫人が、亡くなった父親の墓に白いバラを供えたことが由来とされています。この頃には既に母の日は確立されていて、「父の日も作るべき」との声が広がり作られました。

残念ながら母の日と違い、父の日は忘れがちの様です。TVでも特集はしませんし、我が家でも話題にも上りません。男性は気の毒な生き物です?

多様性は埋葬方法までも?

ニュースによると、在日イスラム教徒の方々が亡くなった際、火葬では無く、土葬の墓地を整備して欲しいと陳情が」あった様です。イスラム教徒の死生観は、死は永遠の生への通過点であり、葬儀や埋葬も簡素だと言います。死が通過点という事で、火葬は肉体を損傷することであり、忌み嫌われてます。死の際に魂は肉体から離れ、終末の日にまた肉体と結び付いて復活すると考えられており、肉体が無かったら、終末の日の審判が受けられません。その為に肉体が消失してしまう火葬は避けたいのです。
日本では法律で土葬は禁じられていませんが、各自治体の条例や墓地管理者が定めた規則に従わねばならず、土葬は簡単では無いようです。

◆「土葬の願い聞いて」 別府ムスリム協会、厚労省に陳情◆
「大分県別府市の宗教法人、別府ムスリム協会が日出町で進める土葬墓地建設計画を巡り、同協会関係者は17日、厚生労働省に陳情書を提出し、信仰などに基づき埋葬方法を自由に選択できる「多文化共生公営墓地」を整備するよう求める。同協会のカーン・タヒル代表は「日本は信仰の自由がある。土葬を希望する人の願いを聞いてほしい」と話す。陳情では、多文化共生社会の実現のためにも各都道府県に「多文化共生公営墓地」を一つずつ設ける、国の責任と調整によって宗教を問わず埋葬方法を自由に選択できる公営墓地を新設する、あるいは、既存の公営墓地の一部を土葬区画とする――ことを要望する予定という。
陳情では、多文化共生社会の実現のためにも各都道府県に「多文化共生公営墓地」を一つずつ設ける、国の責任と調整によって宗教を問わず埋葬方法を自由に選択できる公営墓地を新設する、あるいは、既存の公営墓地の一部を土葬区画とすることを要望する予定という。」
毎日新聞:https://mainichi.jp/articles/20210616/k00/00m/040/046000c

日本で土葬は可能なのか?
日本初のムスリム霊園が1960年代の山梨に実在している様です。土葬は法律では禁止されていませんが、都市部ではほぼ不可能であり、都道府県ごとの条例に従う必要があります。
現在はコロナの影響でスリランカでもイスラム教徒は火葬にされている様です。日本は湿度も高く、水が汚染され病気が蔓延する事を考えれば、土葬は難しいかもしれません。また、埋葬場所によっては、腐敗の過程で出てくる腐臭が漂う可能性が高いです。宗教上の理由で土葬を望む声も理解出来ますが、日本で埋葬を望む以上、日本の自治体の方針に従うべきです。
危惧されるのは、日本で土葬が可能だという情報が海外に発信され、多くのイスラム教徒が移住してくる事です。また、「肉体を消失する火葬は天国にいけない」などとイスラム教徒が発言すれば、日本人との確執を生む事になります。

イスラム教徒の方が死生観で土葬を望むのは理解出来ますが、日本に住む限りは火葬も検討して欲しいです。
土葬が希望であれば、ムスリム協会が許可を得て、独自に墓地を用意すべきです。
埋葬方法が政治利用されないと良いのですが?
多様性は死後も課題がありそうです。