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05月31日。藻岩山の日、ザハ案は再開発への布石だった?





おはようございます。

今朝のアレクサの「今日は何の日?」

今日は「藻岩山の日」です。

1968年のこの日、消費者の利益を守ることを目的とした「消費者保護基本法」が公布、施行され、その10周年を記念し、1978年に政府によって制定されました。警視庁では、「消費者被害防止月間」として、被害を未然に防ぐ取り組みを行っています。

消費者被害防止月間という事で、各自治体でも悪徳商法に対して注意喚起している様です。個人的に被害に遭った事はありませんが、宅急便等を受け取る際は送り主を確認する様にしています。皆さまも気をつけて下さい。

ザハ案は再開発への布石だった?

五輪といえばあの男?
東京五輪決定以前に神宮外苑再開発は決定していたが、問題があった。
明治神宮外苑は「風致地区」に指定されており、「15メートル」を超える建物を建てることができなかった。
都合良く、新国立競技場のデザインとして、英国の建築家ザハ・ハディドによる案の高さ「75メートル」が採用された事で、一部の建物の高さ制限が「80メートル」に引き上げられた。

そして都は更なる建築制限の緩和で神宮外苑再開発を進めようとしている。
今から思うと外苑再開発計画の為にザハ案が利用された気がしてならない。

五輪といえばあの男?
森元首相は、東京五輪では「名誉最高顧問」として就任し、開会式では、長島茂雄と松井の聖火リレーを強引にねじ込み、小池都知事とは3競技会場の見直しでバトルになった。
神宮外苑再開プロジェクトには「森喜朗元首相が深く関与している」という。

森元首相は12年に都の佐藤広副知事、安井順一技監と議員会館で面談し、森の「(オリンピック招致)が×になったらどうする?」の質問に、二人とも神宮外苑全体の再整備を前提に進めると応じ、最後に森氏は「すばらしいよ。あと15年は長生きしないと」と述べたと言う。

◆森元首相が暗躍してる開発計画◆
「この一帯を再開発できたら、スポーツ施設とオフィスビルなどからなる都内有数の一大ゾーンができる」――伊藤忠商事東京本社(港区外苑前)の幹部社員が部屋のガラス窓から見える秩父宮ラグビー場や神宮球場などに視線を移しながらつぶやいた言葉を筆者は20数年過ぎた今でも鮮明に記憶している。
伊藤忠や三井不動産、日本スポーツ振興センター、宗教法人・明治神宮などが事業主となった明治神宮外苑前地区の再開発案が都市計画審議会で2月に承認された。日本初の景観を守る風致地区に指定され100年近く〝緑のオアシス〟を都民に提供してきた神宮外苑は、樹木が伐採され再開発で一変する。高さ190㍍と185㍍のオフィス・商業施設が入る高層ビル2棟や80㍍の宿泊・スポーツ関連施設ビル、60㍍のホテル併設の神宮球場、55㍍の秩父宮ラグビー場などが2036年までに建設される見込み。

引き金は国立競技場の建て替え。ラグビーW杯会場(建設が間に合わず実現できなかったが…)とオリンピックメイン施設という口実で、高さ制限など各規制が大きく緩和された。また都は「国策」を理由に都営霞ヶ丘アパートから強制退去を求めた三百世帯の大半は、16年1月までに別の都営アパートに移った。新国立競技場(高さ49㍍)の収容人数を8万に広げたのは、邪魔な霞ヶ丘アパートを取り壊すためといわれている。

都が19年に正式公表したこの再開プロジェクトには「森喜朗元首相が深く関与している」と指摘するのは『亡国の東京オリンピック』の著者でジャーナリストの後藤逸郎さんだ。
「森元首相が日本ラグビーフットボール協会会長のときの09年7月に19年ラグビーW杯開催が決定した。それ以降から物事が速いスピードで動き出した。10年末に都は国立競技場一帯のスポーツ・クラスター構想を発表。JOC(日本オリンピック委員会)は11年に20オリンピックへの立候補をIOC(国際オリンピック委員会)に申請した。翌年の12年5月に当時衆議院議員の森元首相は都の佐藤広副知事、安井順一技監と議員会館で面談している。面談メモが都議会で暴露され問題になったが、私も情報公開請求で一部黒塗り資料を入手した。この時点で今の神宮外苑再開発案は固まっていた」(後藤さん)

面談メモのおよその中身は―。副知事と技監が神宮外苑再整備の概要を森元首相に説明。そして森は「(霞ヶ丘アパートの)住民の移転は大丈夫か?」と質問。副知事は「他の都住に移転してもらえるために国策として計画を進めていく」と答える。さらに森の「(オリンピック招致)が×になったらどうする?」の質問に、二人とも神宮外苑全体の再整備を前提に進めると応じた。最後に森は「すばらしいよ。あと15年は長生きしないと」と述べた。
森元首相の動きについて後藤さんは「彼は文教族やスポーツ行政のドンとして国会議員時代以上の政治力を発揮してきている。だから『森さん、森さん』と人が寄ってくる。頼み事を受け入れ差配するというのは他には代えられないうま味だと思う。彼自身、権力そのものですから『オレのところに話を通すだろう』くらいに思っている」と話す。
結局はラグビーW杯もオリンピックも国内最大級の再開発を促進するための〝道具〟に過ぎなかったのではないか。
日本ジャーナリスト会議:http://jcj-daily.seesaa.net/article/486252121.html

これが事実なら、東京五輪が決定する2013年より前から再開発計画は決まっていた事を意味しており、再開発の為の五輪誘致だったという事も考えられる。
新国立競技場建設ではゼネコン側の概算工事費と文科省側の試算結果が大きく異なり、問題になったが、神宮外苑再開発でも森元総理とゼネコンとの癒着が問題になりそうだ。

森元総理は、発言と行動で誤解され易い政治家だが、ロシアとの外交では成果をあげていた。特にプーチンとは今も硬い信頼関係があると言われ、ウクライナ戦争の停戦に向け、使者も検討された程だ。
嫌われ者の森元総理が再び表舞台に。
東京五輪と神宮外苑再開発が気になる。