日別アーカイブ: 2019年5月4日

装具メーカーはリユースの方向へ。当事者の意識改革が必要。

 

装具について思う事。

今回は初めての脳梗塞で自分専用の装具を作りましたが、リハビリが進むとすぐ、上部は必要なくなります。
リハの現場でも寄付により貸出装具はありますが、上部は余っている様です。

現在はそれぞれの自治体で装具の還付金がありますが、右肩上がりで脳の病気が増えている以上、自治体の出費も抑えなければなりません。
装具はメインが金属の棒です。多少、患者の身体のサイズが異なっても不要になった装具を再利用、リユースすれば、患者も自治体も金銭的負担は減ると思います。ぜひ、リユースの時代になってもらいたいものです。

意識改革が必要

それにはまず、担当医師の意識改革、装具屋の意識改革が必要です。
ほとんどの病院で医師と装具屋の癒着があるはずです。「持ちつ持たれつ」の関係です。

それを解消し、不要になった装具を回収してリユースする事業が出来れば、世間に支持されるでしょう。そうなって欲しいものです。


LLBからSLBへ。

 

LLBでのリハビリから約1ヵ月。

次の段階に進む為にLLBの上部を切り離し、SLBとして装具を装着します。
しかし、うまく歩く事は困難です。僕の場合、足の人差し指が内側に曲がってしまう為、指が折れ曲がった状態で歩く事になり痛いのです。
でも歩く練習は大事なので、痛くても我慢して歩行の練習です。
なるべく左足に体重をかけて歩行をしますが、常に左足に体重の負荷をかける事により、副作用としてどんどんO脚になっていきます。
男なら仕方ないですが、女性は耐えられないのではないでしょうか?かなり足が変形します。
病気を治す一方で身体が変形する。この点は今後の日本のリハビリ方法の改善を望む所です。
SLBになって、自分で履く必要が出てきましたが、これが困難です。なんでこんな造りなのか?足首のベルトが反転出来ると履きやすいのですが、デフォルトでは足は硬直している時に装具に踵を納めるのは困難です。最初は履くのに20分位格闘しました。
後に退院後、外来でMRI撮影する事になりますが、脱いだ装具を看護師さんが3人がかりで履かせようとしましたが、無理でした。
たぶん、装具の発案者は健常者なのだと思います。実際の障害者ならこんな装具は発案しません。



意味深なアレクサの歌。


テクノロジー、テクノロジー♬
無くてはならないテクノロジー♬

Wi-Fi無しじゃ喋れない
音楽だって選べない
どしたらいいのお買い物
今何時か言えない

今日も元気それに感謝しよう
そう思うでしょう?


これ、身体の不自由な御老人や障害者向けの歌詞ですね。
間違いなく必要になるテクノロジーです。

これからは方言では無く音声認識できる標準語が必須かも。
リハのOTさんの言語指導も標準語の指導が加わるかもしれない。

amazonは日常品を扱うパントリーというサービスをしているが、買い物難民をターゲットにした高齢化社会を見据えたビジネス戦略はスゴイと思う。


リハビリ病棟K園。リハビリの始まり。

救急で運ばれた病院は気に行っていたが、決まりで転院しなくてはならない。
選んだのは系列会社のK園。自宅から近いのが一番だ。当日は介護タクシーに乗って転院。介護タクシーは高いですね。
高齢者の免許返納に連携して、公共交通機関無料、介護タクシーの利用券、パス等を配ればいいのにな~。
ただ、免許返納しろといわれても無理ですね。免許を持っている以上、車の運転は当然の権利だからね。
権利を取り上げるにはそれなりの理由と代替えのシステムが必要なんです。

K園に転院して、担当看護婦さんの紹介とリハビリチームを紹介されました。
リハビリチーム中で紅一点、otのSさん。「あんまり可愛くなくてすみません。」そう男性スタッフに紹介されたが、「いやかわいいよ。」
ニコニコしていてとても可愛い。可愛くないなんて可哀そうだ。アラ還の僕にはもったいない担当だ。

リハビリが始まると、初めての『装具』の装着。太ももから足先まで長いタイプのLLB。体にあった装具の方がリハビリに効果的という事で、
装具屋さんにオーダー。金額はたしか16万円位。高いが、後から町へ申請すれば負担は3割で済む。

長い装具のLLBは自分一人での装着は無理。リハビリスタッフは装具を履かせるだけでも大変だ。特に僕は身体が大きいので支えるのも大変だったろう。
転院して初めて言われたが「左肩が亜脱臼している」と。救急では何も言われなかったが、言われてみると左肩が痛い。
いつ脱臼したのか?まったく覚えていない。もしかしたら、救急車で搬出する際に2Fから運び下ろしたので、その時に脱臼したのかもしれない。
肩の脱臼ですが、リハビリで医療用低周波治療器、IVESで施術し、早期に回復しました。otのSさん、ありがとう。

このIVES、欲しいけど医療用なので価格は50万程。とても個人では買えません。
同時に上肢のリハビリも続け、ある日突然、真上まで腕が上がる様になり、手も複雑な動きが出来る様になりました。
僕の場合はめずらしく、抹消神経から中枢神経に作用するみたいです。何はともあれ、手が使えるというのはありがたいです。
リハビリスタッフに感謝です。