脳梗塞(くも膜下出血)になって。」カテゴリーアーカイブ

銀座、瀬里奈は車椅子で行ってはいけない。

トイレに行くには2段の階段あり。
ディナーに銀座の瀬里奈でしゃぶしゃぶを食べる為に車椅子で利用しました。お店は地下ですが、エレベーターがあるのから入店はOK。しかし、車椅子で席へ移動するには、席の間と間仕切りがギリギリで、通路によっては通れない場所もあります。

食事に関しては、お肉は脂身が多く、個人的には、あまり好きではありませんでしたが、カニの甲羅焼きやカニしゃぶは絶品です。
問題はトイレです。この店のトイレは石作りの階段が2段あり、手摺等は一切ありません。
お店からは、トイレに行く際に介助する旨を伝えられました。

階段の登りは家族に支えれ、無事トイレに行きましたが、トイレも非常に狭い。あまりの狭さに左足の装具が引っかかって、ドアの開閉にも苦労。

そして階段を降りる際に事故が起きました。お店の方が2人がかりで支えてくれましたが、介助の経験は全く無い様子で、見事に転倒し、背中を強打しました。
かなりの高齢であれば
後頭部を階段の角にぶつけ、大事になった可能性もあります。
たぶんですが、お店は実際に障害者を介助する訓練はしていないと思います。高級店で、食事に文句はありませんが、店は手擦りを付けるか、介助の勉強をすべきです。
車椅子利用者は行くべきではありません。



脳梗塞の記事。






脳梗塞後の免許更新について。





脳梗塞で倒れてから早いものでもう4年。心配な免許更新の日がやってきました。脳梗塞を患った者は申告の義務があり、無事に更新出来るか?心配でしたが、昨日、更新出来たので体験談をお知らせします。

埼玉県鴻巣免許センターの場合。
お勧め更新時間:日曜日の午前中は混雑する為、午後の部、13:00に合わせて行くのがいい。
昼休み時間でも、受付や印紙発行はしているので、昼に行くのがベスト。

【受付と印紙購入。】
受付で、更新ハガキと免許を渡し、記入用紙を受けとり、(車椅子だと職員がすぐ対応してくれる)必要項目に記入するが、肝心なのは裏面の健康状態チェックの「過去5年以内において、病気(病気の治療に伴う症状を含みます。)を原因として、又は原因は明らかではないが、意識を失ったことがある。□はい □いいえ」の項目だ。

義務としては、「はい」に✓すべきだが、「いいえ」に✓した場合は、たぶん、通常の免許更新だと判断される可能性が高い。

自分は、正直に「はい」に✓を入れたが、印紙を購入する段階では何の指示も受けなかった。

【視力検査と写真撮影】
2Fに上がり、左手に進むと、高齢者や障害がある人の優先窓口がある。
名前を呼ばれ、視力検査が無事に終了した時点で、健康状態チェックの「はい」について、詳細を聞かれ、4年前に脳梗塞を患った事を伝えると「あなたは、安全運転相談が必要です」と言われ、担当係官を待つ事に。

暫く待つと担当係官が来て、1Fの「安全運転相談室」で病気になった経緯や飲んでいる薬を効かれる。そして、運転には運転技能検査が必要であり、結果によっては免許更新出来ない旨を告げられる。

【運転技能検査】
「運転技能検査室」は「安全運転相談室」の正面だった。
中に入ると車の前を半分にカットし、助手席が無くドアがついたシュミレーターがあった。
まずは車に乗り込むが、この時、自分で乗り込めなくても、問題は無い様だ。自分は一人で乗り込んだが係官は「一人で乗れるんですね」と関心していた。

【実際の技能検査】
①まずはハンドル操作が出来るか?の確認。
画面に赤い旗を持った人形が現れ、赤い旗を挙げた方へハンドルを1回転させる。
右と左を行えば終了。

②踏み変え検査。
画面に青い丸がでたらアクセルを、赤い丸がでたらブレーキに踏み替える所要時間の検査。

③アクセル操作検査。
アクセルを踏んで、インジケータを赤い矢印の位置まで、全開に。次に赤い矢印が下に動くのに合わせて、アクセルを緩める。(しかし、実際のアクセルとブレーキとは大きく異なり、バネの反発が大きく難しい。コツは一度、アクセルを放してしまうと、赤い矢印に合わせるのは困難なので、アクセルをゆっくり緩めて合わせる事。)

④ブレーキ操作検査。
アクセル検査と同じ方法。ゆっくり緩めて合わせる事。

⑤脳の空間認識検査。
これは、実際に運転している映像に突然、赤い●が現れ、認知出来るか?を試す試験。
約5分間の間に60の赤い●が出現する。

自分はほぼ満点だったが、一つだけ見落としがあった。
結果はスコアシートで提示され、出現した時間ごとに色がついている。
グリーンはOKで赤はNGだ。左半身麻痺の人の中には左側だけ全て赤で空間認知出来ない人がいると言う。

【免許に制限】
左脚が不自由なので、クラッチは踏めない。免許はAT車限定になる事にサインをし、再び2Fの「視力検査と写真撮影」へ向かい写真撮影をして、あとは講習を受けて終了だった。
しかし、講習を受けるスペースは余裕が無く、最後に免許を渡される際に車椅子で前まで行くのは困難だった。

※本来、「安全運転相談室」での相談は予約制で8月末までいっぱいだと言う。
自分はたまたま対応してもらえ、ラッキーだった。

※最初から医師の診断書は必要ない様だ。必要な場合は指示がある。
※まずは問い合わせして「安全運転相談」の予約を。

退院して2年が経過しました。




退院して2年が経過しました。

脳梗塞の後遺症は大変だ?
早いもので、脳梗塞の後遺症で左片麻痺になり、リハビリ病院を退院してから2年が経過しました。毎日のリハビリ生活は大変で、正直、疲れ切っています。

身体の状況?
僕の場合は左半身麻痺でしたが、療法士さんの指導のおかげで、腕・手はほぼ完全に使える様になりましたが、握力はかなり弱くなりました。袋ラーメンを空けるのにも苦労しています。

左脚は足首から先が全廃で、人差し指は常に内側に巻き込んだ状態です。内反尖足の症状が強い為、装具が無ければ、一歩も歩く事は出来ません。転倒した際に、痙縮症状が出ると、立ち上がる事も出来ないので、一人での外出はしていません。

不思議に思うのは麻痺側の陰嚢を掻くと左脚先に刺激を感じ、痙縮状態になる事です。(男性だけなのか?)夏場などは痒くなる事もあるので、つい、掻いてしまいますが、その度に脚が突っ張り、痛みがあります。神経がつながっている事の証明だと思いますが、とても不快な事で気になります。人体って、不思議です?

実生活で困る事?
●2年間、湯舟に入っていない?
常に装具を必要とする生活で困る事は入浴です。装具が無ければ、一歩も歩けないので、湯舟には2年間、入っていません。万一、出れなくなったら大変ですからね。一度でいいからゆっくりと湯舟に入りたいものっです。

●左脚の激痛?
ストレッチとして、伸びをすると、痙縮状態になり、左脚がかなり痛みます。椅子に座って、背筋を伸ばしても、同様に痙縮状態になります。また、足の裏が”つる”事が多く、夜中の就寝中に発症する事も度々です。

●気がつくと左手を使っていない?
日常生活で顔を洗ったり、軽い作業をする時に意識して左手を使わないと、左手は曲げた状態のままです。やはり身体の悪い部分は使わない様、無意識に身体が反応するのですね?意識的に左手を使う様にしていますが、こうやってキーボード操作出来るだけで幸せなのかもしれません?

●声が出にくい?
退院時は然程、感じなかった事ですが、最近、声が出にくくなりました。日中、家族はおらず、ほぼ、独居生活の僕は会話する機会も少なく、それが原因かもしれません?歌などは全く声が出なくなりました。人と話す事の大事さを痛感しています。

●床に座る事が困難に?
畳みの上であぐらをかく事が出来ません。内反尖足の症状の無い人は大丈夫かと思いますが、僕の場合は、床に座ってしまうと、指導通りに立ち上がろうとしても膝から先が棒の様に突っ張ってしまい、立ち上がる事は困難です。また、麻痺側の足は痛みを敏感に感じ取るので、硬い床では、膝立ちも痛くて出来ません。

状態キープが鍵?
くも膜下出血発症から2年が経過しても改善は望めません。リハビリ病院から退院した際の状態をキープする事しか出来ないのが現実です。もし、貴方が脳梗塞になり、リハビリをしているとしたら、内反尖足の有無で状態の改善が望めるか?が決まります。入院時、同じ脳梗塞の方でも内反尖足では無い方は余裕で階段も杖を使い昇降していましたから。尚、脳梗塞後遺症での内反尖足の治療法は今の所、無い様です。

不安思ったらMRI診断を?
脳梗塞で倒れる数か月前に左手に軽い痺れを感じ、総合病院へ行きましたが、その際は特に何も指摘されませんでした。もしあの時に自分の意志でMRIの検査を要望していたら、早期に治療が出来ていたかもしれません?現在では脳専門のMRI診断をする医療機関も増え、MRI診断のハードルが下がっています。もし、不安があるなら、医師に指示されなくてもMRI診断をする事をお薦めします。